基礎教育科目
ソサエティ5.0理解 2単位
来るべきSociey5.0(超スマート社会)の概要と特色を理解する。Sociey5.0とは仮想世界と現実世界が遊離したり対立したりすることなく融合し、膨大な知的情報に基づいて生産や日常生活が営まれ、倫理や道徳がしっかりしている人間尊重の社会である。あらゆるものにAIが搭載され、それらがインターネットでつながり、コントロールされているIoT社会であるが、そのような環境下で20年後の我々人間はどのような生き方をするようになっていくのか、また次世代を担う子ども達の教育や保育にはどのような影響があるのか等についても考察する。また人間とは何か、人間に求められる倫理や道徳は何かについて知り、じっくりと繰り返し省察し、大学生として必要な教養形成をはかる。
倉敷学 2単位
大学・短大の立地する倉敷の地域、社会、歴史、生活、産業について、その概要と特色を理解する。倉敷は山・川・海・平野などの自然や陸海の交通に恵まれ、商工農水産業が揃って発達し、歴史・文化・芸術の伝統が継承され、教育や福祉が充実して子育てのしやすい町といわれている。実地の教材に関しても高梁川流域の生活や瀬戸大橋、水島工業地帯、アイビースクエア、桃やマスカットの農園、むかし下津井回船問屋、美観地区、大原美術館、旧倉敷幼稚園舎、倉敷中央病院など豊富であり、学生時代に倉敷で学んで教養豊かな人間になることを目指す。
グローバル研修 1単位
本研修は、今日の急速な技術の発展と、国家の枠を超えた経済の結びつきの強まりにより、人・物・情報の流れは、地球的規模に拡大されているなかで、国際交流の一環として実施されるものである。本研修の目的は次のとおりである。
(1)アメリカ合衆国(ハワイ)において、保育者養成を実践している大学を中心とした研修を実施することを通して、国際的な視野を養うと同時にグローバルな環境のもとで仕事ができるコミュニケーション力の基礎を培う。
(2)集団活動を通して、自立した社会人となる上で求められる協調性や自主性を養うとともに、様々な場面において合意形成をするなかで課題を解決していく力、責任をもって課題を遂行していく力を培う。
日 本 国 憲 法 2単位
日本国憲法の基本理念(国民主権・基本的人権の尊重・平和主義)を理解し、私たちの生活の中で身近に感じられるように体得し、健全な人権感覚と平和主義を養うことを目的とする。
憲法の条文を理解するだけではなく、憲法の問題点について実際の裁判の判決や社会で問題となっているテーマを用いて理解を深めるように工夫する。判例を読むにあたり、裁判の仕組み等も詳しく解説する。授業時間の前半は憲法の条文の理解などの基礎に使い、後半は判例などの解釈論を紹介する。
情報処理基礎 2単位
AIに代表される技術革新の進歩やIoTの広がり、世界のグローバル化や流動化など、日本社会や世界の状況の20年後の将来に対応できる力の基礎を育むことができる保育者を養成するために、①コンピュータの基礎、②情報の形態と収集の方法、③インターネットの仕組とWebシステム、④情報の伝達、⑤セキュリティーと法令遵守及び⑥ICT活用の問題解決について学ぶ。
情報処理演習 1単位
AIに代表される技術革新の進歩やIoTの広がり、世界のグローバル化や流動化など、日本社会や世界の状況の20年後の将来に対応できる力の基礎を育むことができる保育者を養成するために、①レポートの作成と編集、②情報の活用及び③プレゼンテーションの方法について学び、思考力、判断力、表現力を身に付ける情報リテラシーを演習する。
ICTリテラシー(A) 1単位
AIに代表される技術革新の進歩やIoTの広がり、世界のグローバル化や流動化など、日本社会や世界の状況の20年後の将来に対応できる力の基礎を育むことができる保育者を養成することを目標とする。具体的には、情報処理基礎及び情報処理演習で修得した情報機器の活用(タイピング)を基礎として、①ワードの基礎と応用、②エクセルの基礎及び応用、③パワーポイントの基礎、④情報セキュリティとテーマに分け、より実践的な情報機器の活用法を修得する。
ICTリテラシー(B) 1単位
AIに代表される技術革新の進歩やIoTの広がり、世界のグローバル化や流動化など、日本社会や世界の状況の20年後の将来に対応できる力の基礎を育むことができる保育者を養成することを目標とする。具体的には、情報処理基礎及び情報処理演習、ICTリテラシー(A)で修得した情報機器の活用(タイピング)を基礎として、①ワードの応用、②保育現場での情報機器の活用とテーマに分け、より実践的な情報機器の活用法を修得する。
キャリアガイダンス 2単位
学校から社会・職業への移行を円滑におこなうことは充実した社会生活を送るために必須の能力である。各々の希望やライフステージに応じて、職業に必要な知識・技能を身に付け、職業生活の中で存分に力を発揮していかなければならない。
本科目では、社会的・職業的自立に向け、学生生活での学習成果やこれまでの経験を分析し、今後の自分にとって必要な資質や能力はなにかを考えるための導入教育をおこなう。
英 語(A) 1単位
国際化が急速に進んでいる今日、英語で情報を入手し、理解できる力を身につけることが不可欠である。読むことを基盤として英語の総合力を向上させることを目標とする。そのために語彙、基本的な文法、構文把握を強化する。また、グループ活動を通して、英語で意思疎通を行う力を養う。さらに、異文化に親しみ、理解を深める。
子供たちの小学校での英語活動に備えて、保育の現場で英語を取り入れた活動を指導できるようになるための能力を養い、アイディアを身につける。
英 語(B) 1単位
国際化が急速に進んでいる今日、英語で情報を入手し、理解できる力を身につけることが不可欠である。英語(A)に引き続いて、読むことを基盤として英語の総合力を向上させることを目標とする。そのために語彙、基本的な文法、構文把握を強化する。また、グループ活動を通して、英語で意思疎通を行う力を養う。さらに、異文化に親しみ、理解を深める。
子供たちの小学校での英語活動に備えて、保育の現場で英語を取り入れた活動を指導できるようになるための能力を養い、アイディアを身につける。
体 育 実 技 1単位
科学技術の進歩にともなう社会生活の変化の中での運動の必要性、及び人生80年時代を迎えて、生きがいや楽しさ、喜びを、スポーツに求めるようになってきている今日の重要性を理解し、生涯にわたってスポーツに親しむ態度や、能力を身につける。
- マナーを覚え、人を大切にする心、物を大切にする心を養う。
- 楽しくゲームができるよう、ルールを理解し、基本的な技術、体力の向上をはかる。
- 個人種目、団体種目を行なうことにより、積極性、協調性を養う。(テニス、 バドミントン、 バスケットボール)
体 育 理 論 1単位
運動は、からだを良好に伸ばすために欠くことのできないものである。適度な運動を行なうことによって発育発達をうながし、個人のもつ人間の活動性を促進するものである。
運動の生理では、運動によるからだの生理的機能の変化を把握し、生命維持のためにはたらくしくみを理解するものである。そして、日常の身体活動を通して、生理学的立場から理解を深め、自らの健康を高めることの出来る態度や能力を養い、健康の意義や、健康の重要性を理解させる。
- 運動と筋収縮エネルギー代謝との関係
- 随意運動と不随意運動について
- 酸素負債について
- 疲労のおこるしくみと対策について
基 礎 音 楽 1単位
音楽表現に必要な音楽基礎知識を習得し、保育・教育現場で実践できる表現技能を身につけることを目標とする。講義と演習により、正確に楽譜を読む力を身に付け、歌唱・ピアノ演奏・弾き歌いなどの表現の向上に結びつける。
公務員講座(A) 1単位
本科目は、主として公務員試験の「筆記試験」における「一般教養」(人文科学・自然科学・社会科学)の領域を扱うものであって、一般教養の問題を解きながら、「地方公務員試験」(保育士・幼稚園教諭などの教員採用試験)の傾向と対策を学ぶとともに、公務員として必要とされる資質・能力を育むことを目指すものである。
公務員講座(B) 1単位
本科目は、主として公務員試験の「筆記試験」における「教職教養」(教育学など)の領域を扱うものであって、教職教養の問題を解きながら、「地方公務員試験」(保育士・幼稚園教諭などの教員採用試験)の傾向と対策を学ぶとともに、公務員として必要とされる資質・能力を育むことを目指すものである。
クラブ活動(A) 1単位
クラブ活動(B) 1単位
自主的な活動は学生の全人的な発達を助長するものであり、その一つであるクラブ活動に積極的に取り組むことにより、協調性、社会性及び自己管理能力等安定した人間性を身につけさせる。
本学学友会クラブにおいて学生が独自に日々の学習スケジュールの中で両立させることのできるクラブ活動を自主的にみつけ、活動の内容、目的、時間など詳細な事前計画を立案する。(担当教員と協議を要する)一週間に最低1.5時間以上のクラブ活動を実践する。セメスター15回の活動を最低条件とし、15×1.5=22.5時間を最低の必要時間とする。自己の活動内容及び評価を事後報告書にまとめる。活動中は担当教員とコミュニケーションを密にする。
事前計画及び事後報告書で評価する。
保育者基礎演習 2単位
使命感を備えた保育者を養成することを目指し、本授業ではその基礎となる以下の6点を目標とするとともに、保育者として求められる「態度(マナー・学習態度)・信念(保育者になろうとする信念・継続的な努力)」を修得する。
①保育者養成校である本学の教育について理解する。
②保育・福祉現場の現状と課題について理解する。
③幼児指導の基本を修得する。
④保育者として求められる心と体の健康作りの方法を理解する。
⑤幼児の生命を守る技術を修得する。
⑥保育者になるための自己課題・克服方法を自覚する。
専 門 教 育 科 目
教育心理学 2単位
教育心理学の意義・目的、内容・領域について、子どもの姿や保育現場に結びつけながら理解する。子どもの心理や行動を理解し、適切な教育的活動ができる基礎的な知見や方法を概観する。それらの知識をもとに、保育者として乳幼児期の子どもたちへの働きかけの大切さを学び、教育における問題を解決に導く効果的な方法を身につける。
特別支援の方法・保育と理解 2単位
特別支援を必要とする幼児・児童及び生徒が学習活動に参加し生きる力を身につけていくことができるよう、他の教員や関係機関と連携しながら組織的に対応していくために必要な知識や支援方法を習得することを目指す。次の4項目を習得目標とする。
①障害児保育を支える理念を学び、障害児その他の特別な配慮を要する子どもの保育の実際、現状と課題について理解する。
②障害児等の理解と保育における発達の援助について学び、家庭および社会資源との連携・協働について理解する。
③特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒の障害特性や心身の発達について理解する。
④特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する教育課程や支援法、学習上または生活上の困難との対応について理解する。
発達心理学Ⅰ 2単位
人間は一生をかけて身体的・精神的な発達を示す。本科目は、保育士・幼稚園教諭として生涯発達の視点から子どもを捉えられるように、主として乳幼児期・児童期の発達過程及び特徴について学習する。また、胎児期から老年期に至る心身の発達及び学習の過程から人との関わりで発達する内的・外的要因を明らかにし、保育実践等に関する身近な事例を基に環境構成の意義について理解する。
臨床心理学(A) 1単位
保育・教育者にとって関心の高い発達障害を中心に、その理解と援助法について、基本的なあり方を理解する。すなわち、以下の諸点に関する基礎的知識を習得することである。
①発達障害の類型とそれぞれの特徴を理解する。
②発達障害の援助に関する基本的知識を習得する。
③精神障害の基礎的知識を理解する。
④自主的に学ぶ姿勢を身につける。
社 会 心 理 学 2単位
人間は社会的存在といわれるが、それはどのようなことを意味し、また、いつからそうなるのであろうか。本講ではこのような問題を、社会・文化的環境とのinteraction による個人の社会化に焦点を当て考察していく。
特に本講では幼児教育学科の開講科目であることを考慮し、乳幼児期を中心とし青年期までの他者とのinteraction(コミュニケーション行動、対人認知、対人関係)とその背景としての文化との関わりに関する最近の研究成果を基に展開していく。そして、それらを材料とし人と関わることの意味について学生とともに考察していく。
保育者論・教師論 2単位
「教育職員免許法施行規則」において定められた科目「教職の意義に関する科目」に当たる。規則において定められた教職の意義および教員の役割、教員の職務内容などを扱う。
本講義によって以下のことが達成されるであろう。
・教師の歴史の理解、およびそれに基づく教師の役割理解
・教師の資格や身分などを定める法制度の理解
・保育者の役割、および保育者のおかれた現状の理解
・保育者の役割と倫理
・保育士の制度的位置付け
・保育士の専門性
・保育者の連携・協働
・保育者の資質向上とキャリア形成
教 育 原 理 2単位
「教育職員免許法施行規則」において定められた科目「教職の基礎理論に関する科目」に当たり、「教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想」の一部を取り扱う。
本講義によって以下のことが達成されるであろう。
・教育に関する「語り」に基づく教育の意味理解
・欧米における教育思想の歴史、およびそれに基づく現代教育の理解
・現代教育に関するトピックを扱うなかでの、現代教育問題の追求
教 育 制 度 論 2単位
「教育職員免許法施行規則」において定められた科目「教職の基礎理論に関する科目」に当たり、「教育に関する社会的、制度的又は経営的事項」の一部を取り扱う。
本講義によって以下のことが達成されるであろう。
・教育に関する法令の理解
・教育行財政の仕組みの理解
・保育制度についての理解と課題の設定
幼児理解及び保育相談 2単位
乳幼児期の発達や環境を理解し、そこで生じる問題への援助について学ぶ。保護者を支援するための基本姿勢、技術、展開過程について理解し、事例考察や模擬カウンセリングを通して相談内容について保育者としての専門性を活かして対応する方法を学ぶ。具体的な支援技術を身につけることで、保育者として幼児理解することがいかに大切か、援助から生まれるものは何かを確認する。
事前・事後指導 1単位
主として教育実習幼稚園の選定作業、教育実習についての心構えなどを扱う。
昨今の少子化により教育実習の受け入れ人数も減少しており、受講を希望する学生には教育実習参加への強い意志を求める。
幼稚園教育実習 4単位
幼稚園にて約1ヶ月の教育実習を行うが、以下の段階に分かれる。また必ずしも希望の幼稚園で教育実習が可能とは限らない。
1.観察実習;子どもの実際の活動を観察することで子どもの実態を把握する。
2.参加実習;指導教諭とともに保育活動を行い、その活動の実際を知る。
3.責任実習;自分で指導案を作成し、1人で保育活動を行う最終段階。
なお実習は、教育実習事前・事後指導を履修し、単位認定を受けなければ参加できない。
保育・教職実践演習(幼稚園) 2単位
本科目は、必修科目及び選択必修科目、保育実習、施設実習、幼稚園教育実習を通しての学び等を踏まえ、保育者として必要な知識技能を取得したことを確認する。特に3つの実習の現場で発見した問題について分析考察を行い、講義、グループ討議、ロールプレイ等の方法によって探究し、問題解決の手法を学ぶことを目的とする。
具体的には、教員として求められる4つの事項、①使命感や責任感、教育的愛情等に関する事項、②社会性や対人関係能力に関する事項、③幼児児童生徒理解や学級経営等に関する事項、④教科・保育内容等の指導力に関する事項や次の内容に基づいて授業を行うものとする。
(1)教育課程の全体を通して、保育者として必要な保育に関する専門的知識及び技術、幅広く深い教養及び総合的な判断力、専門職としての倫理観等が習得、形成されたか、自らの学びを振り返り把握する。
(2)保育実習等を通じた自らの体験や収集した情報に基づき、保育に関する現代的課題についての現状を分析し、その課題への対応として保育者、保育の現場、地域、社会に求められることは何か、多様な視点から考察する力を習得する。
本科目は、短大2年間での学びの集大成としての役割を果たすものであって、自身の課題を自覚し、不足している知識・技能を補い、定着を図ることによって、保育者生活を円滑にスタートできる力を身につけることを目標とする。
社 会 福 祉 2単位
1.社会福祉とは何か
国家扶助の適用を受けている者、身体障害者、児童、その他援護育成を要するものが、自立して能力を発揮できるよう、必要な生活指導、更生指導、その他の援護育成を行うことをいう。
2.社会福祉の歴史
3.社会福祉の組織体系
1) 社会福祉の法制行政 2) 社会福祉施設 3) 社会福祉の従事者
4.社会福祉の分野
生活保護 児童福祉 婦人母子福祉 身体障害者福祉 知的障害者福祉 老人福祉 他
5.社会福祉の方法技術
子ども家庭支援論 2単位
子育て家庭に対する支援の意義と必要性及び目的と機能について理解する。保育の専門性と子ども家庭支援の意義を理解し、保護者及び地域が有する子育てを自ら実践する力の向上に資する支援ができるような支援法を学ぶ。更に多様な支援の展開と関係機関との連携の重要性を学び、子ども家庭支援に関する現状と課題を確認し、その対応策を検討する。
子育て支援 1単位
子育て家庭を取り巻く社会状況や生涯発達と初期経験の重要性を理解し、子育ての問題や課題に対しての理解を深めると共にその現状と必要性を学ぶ。現代の家族が直面する諸問題や背景、その要因を探っていく。また、社会資源との連携・協働について学び、保育に関する専門知識・技術を背景にしながら、事例検討やロールプレイ、グループワークを通して、支援を現場で担うための実践的な力を身につける
子ども家庭福祉 2単位
少子高齢社会と言われている今日、高齢化の進展は出生率の低下と大きくかかわりがある。したがって「21世紀は老人の世紀であるとともに、子どもの世紀」でもある。
この視点から、日本の将来をになう子どもの育成を、子ども福祉から子ども家庭福祉へと発展させて、 子どもと家族全員のウエルビーイングを達成することを目標とする。実際には子ども家庭福祉の理念、歴史、実態、子どもの人権擁護、そして国際的な子ども家庭福祉および子ども家庭福祉の諸問題について講ずる。
保育原理Ⅰ 2単位
保育者論における講義内容をふまえて、保育実践に求められる以下の諸点に関する知識技能の定着を図る。
1.保育の意義について理解する。
2.保育所保育指針における保育の基本について理解する。
3.保育の内容と方法の基本について理解する。
4.保育の思想と歴史的変遷について理解する。
5.保育の現状と課題について考察する。
保 育 原 理 Ⅱ 2単位
保育における指導計画案の重要性と実際を認識させ、指導計画案作成技能を培うことが本講の目的である。
・指導計画案作成時の基本的知識
・保育所における指導計画案の作成
・幼稚園における指導計画案の作成
乳児保育Ⅰ 2単位
乳児保育の理論的・実践的問題について、将来幼児教育に携わる者としての立場から考察するための基礎的な知識を身につけることを目的とし、以下の目標のもとに考えていく。
1.乳児保育の意義・目的と歴史的変遷及び役割等について理解する。
2.保育所・乳児院等多様な保育の場における乳児保育の現状と課題について理解する。
3.3歳未満児の発育・発達を踏まえた保育の内容と運営体制について理解する。
4.乳児保育における職員間の連携・協働及び保護者や地域の関係機関との連携について理解する。
乳児保育Ⅱ 1単位
「乳児保育Ⅰ」の乳児保育の理論的・実践的問題について、将来幼児教育に携わる者としての立場から考察するための基礎的な知識を身につけるという目的をより具体的に理解することを目的とし、以下の目標のもとに考えていく。
1.3歳未満児の発育・発達の過程や特性を踏まえた援助や関わりの基本的な考え方について理解する。
2.養護及び教育の一体性を踏まえ、3歳未満児の子どもの生活や遊びと保育の方法及び環境について、具体的に理解する。
3.乳児保育における配慮の実際について、具体的に理解する。
4.上記1~3を踏まえ、乳児保育における計画の作成について、具体的に理解する。
社会的養護Ⅰ 2単位
少子化、核家族化、高齢化が急速に進む中、それらへの福祉対応がますます求められる時代となっている。ノーマライゼーション理念の確立、生活の質(QOL)の追求、福祉ニーズの多様化と高度化、マンパワーの養成など、緊急の対応が必要なものばかりである。本講では、子どもの人権、子ども養護の理念・原則、社会的養護の現状と課題などを取り上げ、21世紀の時代に即した知識と子ども養護の実践技術を学んでいく。
社会的養護Ⅱ 1単位
「子どもの権利条約」の批准が、そのまま自動的に子どもの現状や施策の改善につながるものではない。現在注目されている社会福祉改革は、子どもの権利を保障する上で必ずしも楽観できる方向に進んでいるとはいえないのである。福祉の大きな転換期ともいえる現在、社会福祉や子ども福祉の現実をどのように読み取るか、転換の方向をどのように描いていくのかが問われているといえる。「子どもの権利条約」の意義や子ども福祉・保育の現実や制度を読み解くだけでなく、これをどのように実践活動の中に生かしていくかについて学んでいく。
保 育 実 習 Ⅰ 4単位
保育実習Ⅰは、保育所における実習2単位(10日間、2年次前期)とそれ以外の児童福祉施設等における実習2単位(10日間、2年次前期)からなる。保育実習Ⅰの目標は以下の通りである。
1.保育所、児童福祉施設等の役割や機能を具体的に理解する。
2.観察や子どもとのかかわりを通して子どもへの理解を深める。
3.既習の教科の内容を踏まえ、子どもの保育及び保護者への支援について総合的に学ぶ。
4.保育の計画、観察、記録及び自己評価等について具体的に学ぶ。
5.保育士の業務内容や職業倫理について具体的に学ぶ。
保育実習指導Ⅰ 2単位
1年次後期及び2年次前期に保育実習Ⅰの事前指導及び事後指導を行う。保育実習指導Ⅰの目的は以下の通りである。
1.保育実習の意義・目的を理解する。
2.実習の内容を理解し、自らの課題を明確にする。
3.実習施設における子どもの人権と最善の利益の考慮、プライバシーの保護と守秘義務について理解する。
4.実習の計画、実践、観察、記録、評価の方法や内容について具体的に理解する。
5.実習の事後指導を通して、実習の総括と自己評価を行い、新たな課題や学習目標を明確にする。
保 育 実 習Ⅱ 2単位
保育実習Ⅱは、保育実習Ⅰの後に行う保育所における実習(10日間、2年次前期)からなり、その目標は以下の通りである。
1.保育所の役割や機能について具体的な実践を通して理解を深める。
2.子どもの観察や関わりの視点を明確にすることを通して保育の理解を深める。
3.既習の教科や保育実習Ⅰの経験を踏まえ、子どもの保育及び保護者への支援について総合的に学ぶ。
4.保育の計画、実践、観察、記録及び自己評価等について実際に取り組み、理解を深める。
5.保育士の業務内容や職業倫理について具体的な実践に結びつけて理解する。
6.保育士としての自己の課題を明確化する。
保育実習指導Ⅱ 1単位
保育実習指導Ⅱでは、2年前期に保育実習Ⅱの事前指導及び事後指導を行う。保育実習指導Ⅱの目標は以下の通りである。
1.保育実習の意義と目的を理解し、保育について総合的に学ぶ。
2.実習や既習の教科の内容を踏まえ、保育実践力を培う。
3. 保育の観察、記録及び自己評価等を踏まえた保育の改善について実践や事例を通して学ぶ。
4.保育士の専門性と職業倫理について理解する。
5.実習の事後指導を通して、実習の総括と自己評価を行い、保育に対する課題や認識を明確にする。
子どもの保健 2単位
子どもの保健は、子どもの健康を守り、それを増進させるための保健活動である。それによって、子どもを身体的、精神的、かつ社会的に健康な状態の成人に育てるため、また、疾病の罹患を回避するための保健活動である。小児の生理学及び小児科学の知識をもとに保育実務に必要な項目と関連づけて体系立てが出来るようにする。また、現代社会における子どもの健康に関する現状と課題を理解する。
小児の理解として小児の発育・発達、年齢的特性等小児の生理機能の特徴を知る。小児の疾病予防、健康増進のために、栄養及び免疫につき学ぶ。
子どもの健康と安全 1単位
子どもの保健は、子どもの健康を守り、それを増進させるための保健活動である。それによって、子どもを身体的、精神的、かつ社会的に健康な状態の成人に育てるため、また、疾病の罹患を回避するための保健活動である。小児の生理学及び小児科学の知識をもとに保育実務について体系立てをする。また、それらに関係するガイドラインや近年のデータ等を踏まえ、具体的に理解する。
感染症・予防接種・救急措置・慢性疾患における投薬・乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防・アトピー性皮膚炎対策・保育の環境保健・事故防止・安全指導・虐待などへの対応・乳児保育についての配慮・家庭と地域との連携などの組織的取組や保健活動の計画及び評価等について、具体的に理解する。
子どもの食と栄養 2単位
「食」は「人間が生きていくこと」そのものであり、「子供の健やかな心と身体を育むもの」である。溢れる食べ物や食情報に振り回され、小児肥満、糖尿病、アレルギーなどの疾患が増加している現状の中で、乳幼児に日本人としての食生活の基礎をきちんと築いてあげることは、保育にかかわるすべての大人の責任である。そこで本講義では、保育士を目指す者として、現代における小児のための実践的な栄養管理の基礎を学ぶこととする。また、幼児や保護者に対し、食教育の実践ができるよう演習も取り入れる。
保育内容総論 1単位
保育内容の理論的・実践的問題について、将来保育に携わる者としての立場から考察するための基礎的な知識を身につけることを目的とし、以下の目標のもとに考えていく。
1.保育内容の基本的構造について理解する。
2.子どもの発達と保育内容との関わりについて理解する。
3.子どもの生活と保育内容との関わりについて理解する。
4.保育計画と保育内容との関わりについて理解する。
5.保育内容の歴史的変遷について理解する。
6.現代保育における保育内容のあり方について考える。
教育課程論及び教育方法・技術論 2単位
本科目では、子どもたち(とくには幼児教育期)に求められる資質や能力を育成するために必要である教育の方法及び技術の基礎的な知識と技能を習得するとともに、ICTなどの情報機器及び教材の活用に関する基礎的な知識・技能も習得する。
また、幼稚園教育要領などを基準として編成される教育課程の意義や編成方法を理解するとともに、各園や学校に合わせてカリキュラム・マネジメントを実施することの意義を理解する。
幼児と健康 1単位
本科目は、幼稚園教諭二種免許状取得のための「領域及び保育内容の指導法に関する科目」の 一つである。
本科目では、「健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活を作り出す力を養う」ことを目指し て、幼稚園教育において育みたい資質能力について理解し、幼稚園教育要領に示された領域「健 康」のねらい及び内容を理解する。
「幼児と健康」の指導法 2単位
本科目は、幼稚園教諭二種免許状取得のための「領域及び保育内容の指導法に関する科目」の 一つである。
本科目では、幼稚園教育要領に示された領域「健康」のねらい及び内容並びに幼児が経験し身 につけていく内容と指導上の留意点を理解するとともに、領域「健康」に関わる具体的な指導場 面を想定して保育を構築する方法を身につけることにより、発達に即した実践的指導力を養うこ とを目標とする。
幼児と人間関係 1単位
本授業は「他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養 う」実践的指導力のある保育者を養成することを目指し、以下の9点を教育目標とする。
①現代社会において幼児教育および保育の領域「人間関係」が担っている役割を理解する。
②園生活における領域「人間関係」のねらいと内容を理解する。
③乳幼児の人間関係の発達と各段階の特徴・課題・諸問題を理解する。
④保育者に求められている人間関係を理解する。
⑤仲間との人間関係において育まれる自己調整力、そして道徳性と規範意識の芽生えについて理解する。
⑥幼児にとっての遊び(ひとり遊び・並行遊び・連合遊び・協同遊び・機能遊び・運動遊び・ 象徴遊び・構成遊び・受容遊びなど)の意味を理解する。
⑦家族や園の仲間以外にも、広く地域に暮らす人々や今まで社会を支えてきた高齢者に親しむことの大切さを理解する。
⑧我が国の伝統的な行事や遊びに親しむ、あるいは異文化の存在を知ることの大切さを理解する。
⑨態度・信念を身に付ける。
「幼児と人間関係」の指導法 2単位
本授業は「他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養う」実践的指導力のある保育者を養成することを目指し、以下の10点を教育目標とする。
①「幼児教育の基本」を踏まえて、領域「人間関係」の「ねらい」である「集団生活を楽しむ ・自律、愛・信頼、望ましい社会的習慣・態度」など、「内容」である「自立する・身近な人と関わる・広く社会に親しむ」「共に過ごす喜び・共感・工夫・協力」「楽しむ・やり遂げる・思いやりをもつ」「行動する・伝える・気付く・守る」などに関し、領域「人間関係」の構造と展開の仕方を理解している。
②「幼児教育の基本」を踏まえて、領域「人間関係」において育みたい資質・能力(親しむ・ 関わる・工夫する・協力する、良さを求める・立ち向かう・許す・受け入れる等)、幼児の生活する姿から捉えたものである「ねらい」、それらを達成するために指導する事項である「内容」と一連の指導上の留意点(教師との信頼関係・見守り・援助、自己発揮・認められ体験・自信、協同遊び・試行錯誤・共通目的、基本的生活習慣・葛藤・つまずき・乗り越え、規範意識の芽生え・折り合い・気持ちの調整、高齢者や地域の人々との触れ合い・人の役に立つ喜び、親や祖父母の愛・家族愛)を理解している。
③ 幼児教育における評価というものの考え方と注意点(幼児理解、一人一人の発達理解、指導過程の振り返り、一人一人の良さ・可能性、評価の妥当性・信頼性、組織的計画的取組、適切な引継)を理解している。
④ 領域「人間関係」の「ねらい」や「内容」は具体的な遊びを通じて「健康、環境、言葉、表現」のどの領域とも密接に容易に関連付けることが出来、小学校の教科に接続していくものであることを理解している。
⑤ 幼児の素朴な認識・思考・行動に新鮮な驚きや感動を持って関わることができ、保育の構想につなげることができる。
⑥ 道徳の萌芽期にある幼児は「受容遊び」(絵本・紙芝居・ビデオ・DVDの鑑賞)によって「善悪や人間の内面」に直接触れることができるが、これらの探索・収集・活用方法の研究ができるようになる。
⑦ 指導案の構成内容や意味を理解し、指導案作成のコツを会得する。クラスや子供の姿をタイムリーに捉え、「ごっこ遊び」など領域「人間関係」に密接にかかわる遊びの場面を具体的に想定した指導案を作成することができる。
⑧ 「ごっこ遊び」などの指導案作成・模擬実践・振り返りを通して保育実践力を身につけている。
⑨ 目まぐるしい社会変化の中で「ごっご遊び」等の変容を研究し、こどもの心の中を探求していくことができる。
⑩ 態度・信念を身に付ける。
幼児と環境 1単位
幼児期における日常生活は基本的生活習慣の確立と遊びが中心であり、科学的世界への入り口 は小学校以降と考えられている。しかし、日常生活上の活動の中から各教科の学習の基礎となる 原理を獲得している。そこで本科目では、幼児が自ら興味や関心をもって環境に主体的に関わり、 充実感や満足感を味わうことのできる体験について深く理解し、そのような幼児と環境との関わ りを促進させる意図的な関わりに検討を加えていくのに必要な知識・技能を身に付ける。また、 人的環境としての保育者の感性を養う。
「幼児と環境」の指導法 2単位
保育所保育指針および幼稚園教育要領における「環境」の教育的ねらいは「周囲の様々な環境 に好奇心や探求心をもってかかわり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。」である。そこで本科目では、このねらいを達成するための領域「環境」のねらい及び内容について、実際に五感を通して理解を深め、幼児の発達に即して、「環境」との豊かなかかわりを育むための保育者の援助と配慮事項を子ども視点で考察し、主体的・対話的な深い学びを目指した領域「環境」の具体的な保育を構想する方法を身に付けることを目標とする。
幼児と言葉 1単位
本授業は、「経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う」実践的指導力のある保育者を養成することを目指し、以下の5点を教育目標とする。
- 人間にとっての言葉の役割を理解する。
- 乳幼児の言葉の発達・その過程における特徴や諸問題を理解する。
- 幼児に対する、適切な言葉の援助のしかたを理解する。
- 幼児にとっての児童文化財(絵本・物語・紙芝居等)の意義を理解する。
- 幼児が言語感覚を豊かにする実践(言葉遊び)について理解する
「幼児と言葉」の指導法 2単位
本授業は、「経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う」実践的指導力のある保育者を養成することを目指し、以下の7点を教育目標とする。
① 幼稚園教育の基本を踏まえつつ領域「言葉」のねらい及び内容、評価の在り方を理解する。
② 領域「言葉」と小学校教育との関連を理解する。
③ 保育者としての言葉の在り方を理解する。
④ 領域「言葉」に関わる現代的課題(言語障害のある幼児への支援)を理解する。
⑤ 幼児の発達の過程を踏まえた、領域「言葉」の指導計画立案の方法について理解する。
⑥ 児童文化財の活用法を修得する。
⑦ 言葉遊びの指導案作成・模擬実践・振り返りを通して、保育実践力を修得する。
幼児と表現Ⅰ 1単位
本科目は、幼稚園教諭二種免許状取得のための「領域及び保育内容の指導法に関する科目」の 一つである。領域「表現」における幼児の身体表現の姿やその発達及びそれを促す要因、幼児の感性や創造性を豊かにする様々な表現遊びや環境構成等の専門的事項について知識を獲得するとともに、効果的な指導を行うための技能及び表現力を身につけることを目標とする。
1.幼児の身体表現の姿や、その発達を理解する。
2.基礎的知識・技能を習得し、幼児の身体表現を支えるための感性を豊かにする。
「幼児と表現Ⅰ」の指導法 1単位
本科目は、幼稚園教諭二種免許状取得のための「領域及び保育内容の指導法に関する科目」の 一つである。
領域「表現」は、「感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や 表現する力を養い、創造性を豊かにする」ことを目指すものである。幼稚園教育の基本を踏まえ、領域「表現」のねらい及び内容とともに幼児の発達や学びの過程を理解した上で、具体的な指導場面を想定した保育を構想・展開する方法を身につけることを目標とする。
幼児と表現Ⅱ 1単位
保育者として、幼児の造形表現活動の場で適切な指導と援助ができるための知識と基礎技術の 習得を目指す。
1.幼児の発達段階に応じて多様な造形表現があることを理解する。
2.造形素材・用具についての基礎知識と扱い方を知り、体験的にそれぞれの素材と技法の特 徴、幼児が扱うときの諸注意を知る。
3.幼児の造形活動に適切な環境を設定し、支援する視点を学ぶ。
「幼児と表現Ⅱ」の指導法 1単位
保育者として、幼児の造形表現活動の場で適切な指導と援助をするための知識と基礎技術の習 得を目指す。
1.幼児の造形活動に対し適切な評価を行い、発達に応じた適切な援助ができる能力を習得する。
2.造形遊び等を通して幼児とコミュニケーションを図り活動の様子を見守る態度を身につける。
3.造形指導の適切な造形環境を設定し、支援する視点を学ぶ。
幼児と音楽Ⅰ(A) 1単位
ピアノの基礎的技術を習得するために、(A)では特に楽譜を読む練習(読譜力)、指の基礎的練習に重点をおく。教則本はハノン、バイエル、ツェルニー等を使用し、各自のレベルに適した演奏技術の向上に努める。
幼児と音楽Ⅰ(B) 1単位
(A)に続き基礎的練習を行い、更に音楽的表現力を習得することを目標に「ブルグミュラー25の練習曲 ソナチネ」を使用する。又、2年次の実習に備えての童謡の弾き歌いの練習も並行して行い、将来保育者として必要な演奏技術を身につける。
幼児と音楽Ⅰ(C) 1単位
(A)(B)で基礎的練習を十分に積んで、更に各々の演奏技術を高めると共に、(C)では「ブルグミュラー25の練習曲 ソナチネ、ソナタ」を使用し、童謡の弾き歌いの練習も並行して行い、将来保育者として必要な演奏技術を身につける。
幼児と音楽Ⅰ(D) 1単位
(A)(B)(C)に続き基礎的練習、音楽的表現力の向上に努め、高度な演奏技術を修得する。又、(D)では就職実技試験における課題曲の練習も行い、将来保育者として必要な演奏技術を身につける。
幼児と音楽Ⅱ(A) 1単位
わらべうた・童謡・唱歌には、言葉の響きやリズムを楽しみながら、季節の変化や人・物との関わりを感じることができる要素がある。これらは幼児期に豊かな感性を育むうえで重要な役割を果たす。季節の歌、行事の歌を扱う。各楽曲についての理解を深め、表情豊かに歌えるようになることを目指す。
幼児と音楽Ⅱ(B) 1単位
伝統的な「あそびうた」と現代の「こどものうた」を扱い、幅広い表現指導ができるようになるために、知識と表現技能を身に付けることを目標とする。伝統的な「あそびうた」や現代の「こどものうた」に親しみ、言葉の響きやリズムを楽しみながら歌遊びの指導ができるようになることを目指す。
幼児と体育(A) 1単位
幼児期における身体運動は、心身の発達に大きな影響を及ぼす。運動遊びによって得られた運動能力や運動技術は、生涯にわたって日常生活の中であらゆる動作の基本となるものである。
そこで、幼児教育に携わるものとして、幼児の心身や運動技能の発達の特徴を把握した上で、 運動遊びにおける「指導や援助」の方法を学習する。また、指導者として必要な体力や運動技能をも身につける。
・幼児体操、鬼ごっこ遊び、身近にあるものを使った遊び(新聞紙等)
・レクレーションゲーム、ニュースポーツ
幼児と体育(B) 1単位
(A)に引き続き、ここでは遊具を使った運動遊びを通して、幼児の発達の実態を把握し、援助や補助の仕方を学習する。
・遊具の正しい扱い方(使用方法、 後片付け)、協力の仕方、協調性を身に付ける。
・安全に必要な習慣、態度を身に付ける。
・遊具を使った運動遊び
ボール遊び フラフープ遊び 縄遊び
マット遊び 跳び箱遊び 平均台遊び 鉄棒遊び
幼児と図画工作 1単位
保育者として必要な、図画工作に関わる表現技術の習得を目指す。
1.図画工作の基本的な法則を理解し、習得して応用できる。
2.図画工作素材・用具の特徴を知り特性を活かして使いこなせる。
3.芸術性を意識し創造性を重視した表現ができる
児 童 文 化 2単位
児童文化に関する基本的問題や用語や実例について知る。抽象概念ではなく具体的イメージで捉えていくことが大事なので、児童文化の世界がよく表現されている紙芝居・絵本・昔話・映像など様々なメディアも利用して理解する。具体的には以下の通り。
①児童文化とは何か、その起源と展開について知る。
②児童文化の内容の概略について知る。
③日常生活の中で出会う児童文化の実例、自分たちが子どもの頃に体験した児童文化の例について考察する。
④保育現場で展開されている児童文化の事例について学ぶ。
卒業予備研究 1単位
卒業研究(A) 1単位
卒業研究(B) 1単位
幼児教育学科の卒業研究および卒業予備研究は、幼児教育学科のなかでも中核となる科目のなかから、主として専任教員が各自の専門分野に関して、演習形式によって開講する。
卒業予備研究は1年次後期に開講され、2年次前後期の卒業研究(A)(B)によって完成される。その成果は、2年次後期の研究発表会において公表する。