岡山短期大学の教育方針

現場に即応できる保育者を養成します。

●幼児教育学科の教育目標

幼児教育施設(幼稚園、保育所、幼保連携型認定こども園)の現場で、幼児教育(環境を通して行う教育)とは何かを考え、「資質・能力」「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を意識し、保育指針の「乳児・1歳以上3歳未満児の保育」を理解し、乳児期の保育や子どもの育ちをとらえて、幼児期への学びの連続性を考えることができる保育者を養成します。

 

●本学科の保育者養成の教育目標
①Society 5.0時代のAIに代表される技術革新の進歩やIoTの広がり、世界のグローバル化や流動化など、日本社会や世界の状況の20年後の将来に対応できる力の基礎を育むことができる保育者を養成します。

②幼児教育において育みたい「資質・能力」の三つの柱「知識及び技能の基礎」・「思考力、判断力、表現力等の基礎」・「学びに向かう力、人間性等」を育成することのできる保育者を養成します。

③幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「社会生活との関わり」「思考力の芽生え」「自然との関わり・生命尊重」「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」「言葉による伝え合い」「豊かな感性と表現」を育むことに向けて指導ができる保育者を養成します。

④すべての子どもが安心して過ごせるよう、子どもの気持ちに寄り添い、子どもの生活状況や実態に合わせて気持ちが前向きになるよう満たすような働きかける養護と幼児教育を一体的に展開するために、保育の実際を評価し保育を改善し続けることができる保育者を養成します。

 

更に、卒業後の目標として、次の、公務員となる公務員養成コース、及びSociety 5.0時代の保育者となるSociety 5.0保育者養成コースを設けます。

 

【公務員養成コース】

基礎教育科目の「公務員講座(A)」「公務員講座(B)」で公務員試験出題科目を集中的に学習すると共に、「卒業予備研究」「卒業研究(A)」を通して集中的に公務員試験受験のための社会人基礎力を獲得し公務員試験に合格します。

 

【Society 5.0保育者養成コース】

基礎教育科目の「ソサエティ5.0理解」「情報処理基礎」「情報処理演習」「ICTリテラシー(A)」及び「ICTリテラシー(B)」の学習を通してSociety 5.0時代の保育者に必要なICT技術を修得すると共に、「卒業予備研究」「卒業研究(A)」「卒業研究(B)」で「模擬保育室」のSociety 5.0化を研究しSociety 5.0時代の保育者になります。

学生の学習成果

Society5.0時代の現場に即応できる“保育者”には、“2つの学習成果”が求められます。

 

●専門的学習成果


幼児教育施設(幼稚園、保育所、幼保連携型認定こども園)の現場で、幼児教育(環境を通して行う教育)とは何かを考え、「資質・能力」「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を意識し、保育指針の「乳児・1歳以上3歳未満児の保育」を理解し、乳児期の保育や子どもの育ちをとらえて、幼児期への学びの連続性を考えることができる能力を獲得する。

●汎用的学習成果


社会人として求められる態度、信念、意見、価値、コミュニケーション能力を獲得する。

社会人としての責任を果たすために必要な倫理観や価値観、自己管理の能力を、また職業生活や社会生活で必要な情報リテラシーや数量的スキル、人との関わりに必要な論理的思考、自己表現、他者理解、問題解決の能力を獲得する。

 

幼児教育学科における三つの方針

卒業認定・学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)

学生の学習成果に対応して、卒業時にどのような学位を得て、どのような免許・資格を修得でき、卒業後の進路についての方向を示します。

 

学位:短期大学士(幼児教育学)

Society 5.0時代の現場に即応する保育者になるため、学科の教育課程(基礎教育科目および専門教育科目)の学習を通して科目の単位を修得し、学則に規定する卒業に必要な単位を修得した者に学位を授与する。

卒業認定の際に獲得していることを求める学習成果は次のとおりである。

Society 5.0時代の現場に即応できる保育者に求められる専門的学習成果と社会人・職業人として求められる汎用的学習成果を獲得している。

教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)

学生の学習成果に対応して、どのようなカリキュラムで授業科目を学んで目標とする学習成果を獲得するのかを示します。

 

卒業要件として学生が修得すべき単位数について、学生が1学期に履修科目として登録することができる単位数の上限を30単位とするため、基礎教育科目及び専門教育科目と合わせた単位の上限を30単位とし、可能な限り25単位に近づけるように科目を開講する。

【専門教育科目の編成と実施】

幼稚園教諭二種免許状取得に必要な科目と、保育士資格取得に必要なカリキュラムを編成する。

授業の実施は、専門的学習成果のみではなく汎用的学習成果をも獲得できるように実施する。

【基礎教育科目の編成と実施】

免許法施行規則の第66条の6に定める科目と共に、卒業後、公務員となる公務員養成コース及びSociety 5.0時代の保育者となるSociety 5.0保育者養成コースに必要な授業科目を編成する。

意欲ある学生に対して図書館司書を取得できる科目を編成し、実施する。

入学者受け入れの方針
(アドミッション・ポリシー)

学生の学習成果に対応して、高等学校での学びの評価を含んでどのような入学者を受け入れるかを示します。

 

本学に入学する人物には、次のような資質・能力を求めます。
●なりたい保育者像が明確である。
●子どもが好きで、心身ともに健康で、何事にも積極的である。
●幼稚園教諭免許と保育士資格の両方を取得し、卒業後保育者として働く意思が強い。
●Society5.0時代に必要なスキルの修得意識が強い。
●本学での学習に必要な一定水準の学力を身に付けている。
●体育や図画工作、音楽が好きで、特にピアノについては、基礎技能を身に付けようと努力できる。