岡山学院大学の教育方針
教育目的・目標
●デジタル生活学部フードマネジメント学科の教育目的
我が国の少子高齢化時代に対応するフードマネジメントの専門教育に重きをおく大学教育を施し、よき社会人として時代の進運に応じ、Society 5.0で実現する地域社会の指導者たるデジタル生活人材を育成します。
●デジタル生活学部フードマネジメント学科の教育目標
デジタル生活学部フードマネジメント学科では、数理・データサイエンス・AI教育およびフードマネジメントメソッドを修めた管理栄養士を育てるために次の教育目標を掲げます。
①数理・データサイエンス・AI教育およびフードマネジメントメソッドを修めた、高梁川流域圏で活躍する管理栄養士の養成。
②生活習慣病の予防と改善に貢献する管理栄養士の養成
③疾病の予防や治療において栄養評価・判定に基づく高度な専門知識・技能による栄養指導及び栄養管理等に携わることのできる管理栄養士の養成
④豊かな人間性に富み、カウンセリングや福祉・介護分野の知識を修得した管理栄養士の養成
⑤食品技術系の企業で活躍する管理栄養士の育成
⑥学校における食に関する指導の目標、食に関する指導の全体計画、各教科等や給食における食に関する指導方法を修得し、管理栄養士として学んだことを学校教育の現場で生かすことができる栄養教諭の育成
※Society 5.0とは(内閣府)
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)です。
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画(平成28~令和2年度)において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。
Society 5.0で実現する社会はIoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服される。社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人一人が快適で活躍できる社会となります。
※高梁川流域とは
倉敷市・新見市・高梁市・総社市・早島町・矢掛町・井原市・浅口市・里庄町・笠岡市の10市町からなり、一級河川である高梁川が流れる。
卒業後の管理栄養士の将来像として、次のフードビジネスアントレプレナーとなる次世代フードビジネスアントレプレナー養成コース、フードビジネス人材となる次世代フードビジネス人材養成コース、さらに、次世代の管理栄養士となる次世代管理栄養士養成コースを設ける。
学生の学習成果
数理・データサイエンス・AI教育およびフードマネジメントメソッドを修めた”管理栄養士”には、“2つの学習成果”が求められます。
●専門的学習成果
Society5.0時代の現場に即応でき、栄養・食を通して、人々の健康と幸福に貢献できる管理栄養士になるための専門知識と専門的能力を獲得する。
- 多様な専門領域に関する基本となる専門的知識を獲得する。
- チーム医療の重要性を理解し、他職種や患者とのコミュニケーションを円滑に進める能力を獲得する。
- 公衆衛生を理解し、栄養・給食関連サービスのマネジメントを行う能力を獲得する。
- 健康の保持増進、疾病の一次、二次、三次予防のための栄養指導を行う能力を獲得する。
- 子どもが将来にわたって健康に生活していけるよう、食に関する指導(学校における食育)をする能力を獲得する。
●汎用的学習成果
デジタル生活人材養成科目の学習をとおして、
- 消費者行動等の生活系学習や地域活性化メソッド等の高梁川流域事業学習から、高梁川流域圏市長で活躍するための人間生活(ヒューマン・サービス)力を獲得する。
- 数理・データサイエンス・AI教育プログラム応用基礎レベルの学習及びキャリア実践学習を通して、デジタル生活社会の様々な困難や変化に対し、自ら枠を超えて行動を起こし新たな価値を生み出していく精神を身につけたフードマネジメント力を獲得する。
- 異文化コミュニケーション及び他社とのコミュニケーションメソッドの学習を通して、自ら計画し行動することができるキャリア的思考に基づいたデジタル生活コミュニケーション力を獲得する。
フードマネジメント学科における三つの方針
卒業認定・学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)
学位:学士(栄養学)
栄養・食を通して、人々の健康と幸福に貢献する管理栄養士になるため、デジタル生活人材養成科目および管理栄養士課程の専門教育科目の単位を修得し、学則に規定する卒業に必要な単位を修得した者に学位を授与します。
卒業を認める卒業生の学習成果は次のとおりです。
1.学位授与に必要な単位を修得している。
2.卒業後社会人として求められる汎用的学習成果と専門的学習成果を獲得している。
尚、単位認定は科目の成績評価を基礎として単位認定の教授会において、学習成果を基準に判定します。
教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)
数理・データサイエンス・AI教育およびフードマネジメントメソッドを修めた、高梁川流域圏で活躍する
管理栄養士になるために必要な3つの力を汎用的学習成果として獲得させるデジタル生活人材養成科目にヒューマン・サービス科目、フードマネジメント科目およびコミュニケーション力科目を編成し、実施する。
また、同時に「食品衛生資格履修コース」を専門教育科目の中に科目指定し、実施する。
栄養教諭一種免許状を得るための教職課程を編成し、実施する。
希望者に対して、フードスペシャリスト資格認定証、専門フードスペシャリスト資格認定証、図書館司書などが取得できるカリキュラムも編成し、実施する。
入学者受け入れの方針
(アドミッション・ポリシー)
本学に入学する人物には、次のような資質・能力を求める。
・栄養・食を通して、人々の健康と幸福に貢献する管理栄養士の仕事を理解している。
・卒業後、管理栄養士として働く意志が強い。
・卒業後、高梁川流域圏でフードビジネスを通じて活躍する意志が強い。
・数理・データサイエンス・AI教育の修得意識が強い。
・本学での学習に必要な一定水準の学力を身に付けている。
・生物、化学を基礎とする学習に努力できる。