岡山学院大学の教育方針
教育目的・目標
●人間生活学部食物栄養学科の教育目的
我が国の少子高齢化時代に対応する栄養管理の専門教育に重きをおく大学教育を施し、よき社会人として時代の進運に応じ、Society 5.0で実現する地域社会の指導者たる人材を育成します。
●人間生活学部食物栄養学科の教育目標
人間生活学部食物栄養学科では、高度な専門知識や技能を修得し、健康寿命延伸・QOL向上のための栄養の指導を行う専門家を育成します。
4年間じっくり学ぶことで、栄養士免許を取得するとともに、管理栄養士の国家試験受験資格を得る。管理栄養士とは、「人」の健康の維持増進をはかるための栄養の指導に携わる専門家である。高齢化が進むこれからの社会にあってはチーム医療のスタッフとして大いに期待され、また、食品技術系の企業においても、管理栄養士に人材ニーズが高まっています。
食物栄養学科では将来、こうした栄養・食を通して、人々の健康と幸福に貢献する管理栄養士を育てるために次の教育目標を掲げます。
①生活習慣病の予防と改善に貢献する管理栄養士の養成
②疾病の予防や治療において栄養評価・判定に基づく高度な専門知識・技能による栄養指導及び栄養管理等に携わることのできる管理栄養士の養成
③豊かな人間性に富み、カウンセリングや福祉・介護分野の知識を修得した管理栄養士の養成
④人材ニーズが高まっている食品技術系の企業で活躍する管理栄養士の育成
⑤学校における食に関する指導の目標、食に関する指導の全体計画、各教科等や給食における食に関する指導方法を修得し、管理栄養士として学んだことを学校教育の現場で生かすことができる栄養教諭の育成
※Society 5.0とは(内閣府)
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)です。
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画(平成28~令和2年度)において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。
Society 5.0で実現する社会はIoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、これらの課題や困難を克服します。また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服される。社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人一人が快適で活躍できる社会となります。
Society 5.0時代に必要な3つの力(岡山学院大学人間生活学部食物栄養学科 基礎教育科目の教育課程編成・実施の方針)
クリエイティブ力
基礎的な知識から新しい知識・健康関連データを創造する力や新食品開発企画力や研究開発力など栄養学分野の基本的な能力と知識を現代の諸問題と関連づけて展開できる力
マネジメント力
数量的スキルやICTリテラシーでSociety 5.0時代のビッグデータを管理・活用し、円滑なチームワーク、リーダーシップ、対人コミュニケーションで、個人のヘルスプランを創案し、健康改善につなげる力
ホスピタリティ力
心身のサポートや精神的にケアする力、健康づくりをサポートするために信頼される社会人としての態度、信念、意見および責任を果たすために必要な倫理観、自己管理力などの力
学生の学習成果
Society5.0時代の現場に即応できる“管理栄養士”には、“2つの学習成果”が求められます。
●専門的学習成果
Society5.0時代の現場に即応でき、栄養・食を通して、人々の健康と幸福に貢献できる管理栄養士になるための専門知識を獲得する。
Ⅰ.専門的学習成果
学科の専門学習では、Society 5.0時代の現場に即応でき、栄養・食を通して、人々の健康と幸福に貢献できる管理栄養士になるため、学科の教育課程の学習をとおして、専門知識と専門的能力を獲得する。
- 多様な専門領域に関する基本となる専門的知識を獲得する。
- チーム医療の重要性を理解し、他職種や患者とのコミュニケーションを円滑に進める能力を獲得する。
- 公衆衛生を理解し、栄養・給食関連サービスのマネジメントを行う能力を獲得する。
- 健康の保持増進、疾病の一次、二次、三次予防のための栄養指導を行う能力を獲得する。
- 子どもが将来にわたって健康に生活していけるよう、食に関する指導(学校における食育)をする能力を獲得する。
●汎用的学習成果
基礎教育科目の学習をとおして、
- 基礎的な知識から新しい知識・健康関連データを創造する力や新食品開発企画力や研究開発力など栄養学分野の基本的な能力と知識を現代の諸問題と関連づけて展開できるクリエイティブ力を獲得する。
- 数量的スキルやICTリテラシーでSociety 5.0時代のビッグデータを管理・活用し、円滑なチームワーク、リーダーシップ、対人コミュニケーションで、Society 5.0時代のビッグデータを管理・活用し、個人のヘルスプランを創案し、健康改善につなげるマネジメント力を獲得する。
- 心身のサポートや精神的にケアする力、健康づくりをサポートするために信頼される社会人としての態度、信念、意見および責任を果たすために必要な倫理観、自己管理力などのホスピタリティ力を獲得する。
食物栄養学科における三つの方針
卒業認定・学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)
学位:学士(栄養学)
Society 5.0時代の現場に即応できる管理栄養士になるため、基礎教養科目および管理栄養士課程の専門教育科目の単位を修得し、学則に規定する卒業に必要な単位を修得した者に学位を授与します。
卒業を認める卒業生の学習成果は次のとおりです。
1.学位授与に必要な単位を修得している。
2.卒業後社会人として求められるコミュニケーション能力、態度(心構え)や職業に対する知識、理解、価値、意見を獲得している。
尚、単位認定は科目の成績評価を基礎として単位認定の教授会において、学習成果を基準に判定します。
教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)
管理栄養士課程として、栄養士の免許および管理栄養士の国家試験受験資格を得るための専門教育科目を編成し、実施する。
また、同時に「食品衛生資格履修コース」を専門教育科目の中に科目指定し、実施する。
栄養教諭一種免許状を得るための教職課程を編成し、実施する。
Society 5.0時代に求める3つの力を汎用的学習成果として獲得させる基礎教育科目にクリエイティブ力基礎科目群、マネジメント力基礎科目群及びホスピタリティ力基礎科目群を編成し、実施する。
希望者に対して、フードスペシャリスト資格認定証、専門フードスペシャリスト資格認定証、図書館司書などが取得できるカリキュラムも編成し、実施する。
入学者受け入れの方針
(アドミッション・ポリシー)
本学に入学する人物には、次のような資質・能力を求める。
・栄養・食を通して、人々の健康と幸福に貢献する管理栄養士の仕事を理解している。
・卒業後、管理栄養士として働く意志が強い。
・Society 5.0時代に必要なスキルの修得意識が強い。
・本学での学習に必要な一定水準の学力を身に付けている。
・生物、化学を基礎とする学習に努力できる。